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【インタビュー】助産師に聞くナプキンの選び方。オーガニックコットンナプキンで生理を快適に

LABO

生理中は生理痛だけでなく、イライラや気分の落ち込みなど、さまざまな不調が現れやすい時期。生理中のホルモンバランスやココロとカラダの変化、少しでも快適に過ごすためのポイントについて、助産師の河井先生に聞きました。

生理中の肌はデリケートで敏感

初潮をむかえてから約40年間、毎月やってくる生理。生理は女性の体に欠かせないものですが、煩わしいと感じている方も多いはず。不調に悩む方も少なくないでしょう。

河井先生

生理中(月経中)は生理痛だけでなく頭痛なども起こりやすく、イライラしたり憂鬱になったり、心身ともに不安定になりがち。
生理前や生理中はホルモンの影響で肌トラブルも増えます。普段敏感肌じゃない人でも、肌荒れやニキビなどの肌トラブルが起きる場合もありますね。

生理中の肌はデリケートで敏感な状態。ナプキンのムレ、かゆみ、かぶれで悩む人が多いようです。

河井先生

デリケートな肌に直接触れるものだから、ナプキン選びはとても重要です。

では、どんな基準で選べばよいのでしょうか。薄さ?吸収力?価格?デザイン? 

生理中も快適に過ごせるナプキン選びとは?

河井先生

ムレやかぶれには、通気性のよいものを選ぶのがポイント。肌への負担がなるべく少ない素材を選ぶとよいでしょう。
ナプキンの中は通気性が悪く、ムレやすい状態。さらに、ナプキンにずっと触れているため、外陰部の皮膚に摩擦が起こりやすく刺激を受けます。外陰部は、刺激に弱い場所なので、肌トラブルが起きやすくなります。

一般的な使い捨てナプキンは、吸水性ポリマーという経血を固める化学繊維でできています。吸水性ポリマーは吸水力が高いものの、やや通気性が悪いのがネック...。そこで注目されているのがオーガニックコットンを100%使用したナプキンです。

女性の肌にも地球にもやさしいオーガニックコットン

オーガニックコットンナプキンとは、その名の通り3年間農薬・化学肥料を一切使用していない農地で無農薬有機栽培された綿花(コットン)を使用しているナプキンのこと。つけ心地がよく、デリケートゾーンにやさしいのが特徴です。

通気性がよく、肌への負担を軽減

河井先生

コットンは通気性がよいので、ムレによるかゆみも軽減してくれると思います。
今回は、コットン・ラボのオーガニックコットンナプキンを実際に使ってみたのですが、肌触りがとってもやわらかいですね。これなら摩擦によるかぶれも起きにくいのではないかと思いました。

オーガニックコットンを100%使用した「オーガニックコットンナプキン」選べる3タイプ

心地よいコットン素材のナプキン

河井先生

コットンは肌への刺激が少なく、ふわっとしているので肌触りがいいところが嬉しいですね。

肌はもちろん、環境にも優しい

使い心地だけでなく、環境に優しいのも、オーガニックコットンのいいところ。コットンは燃やしても有害物質が出ないという特徴があり、オーガニックコットンナプキンを取り入れることは、環境を守ることにもつながります。

河井先生

サステナビリティへの関心は高まるなか、使って心地いいものが環境への気遣いにつながるのは、すてきなことですよね。

「オーガニックコットンライナー」2タイプ

また、出産のときには会陰切開(えいんせっかい)をすることが多く、産後はその傷がナプキンに擦れて痛いという声も。産後に使うナプキンも、やわらかくて刺激の少ないものを選んでほしいですね。

妊娠中や産後のナプキン選び

河井先生

ぜひ妊婦さんや産後のママにもおすすめしたいと思いました。妊娠中はおりものが増えるので、ムレなどで不快に感じることが多いんです。
コットン・ラボにはオーガニックコットンを使用したライナーもあるので活用してみるとよいかもしれませんね。
通気性がよく肌にやさしいので、不快感が軽減されるかもしれません。

オーガニックコットンナプキンの上手な使い方

一方、オーガニックコットンナプキンには、吸水性ポリマーが使用されていないものが多く、漏れやすいという懸念もあるようです。

河井先生

コットン・ラボのオーガニックコットンナプキンは、漏れてしまうようなこともなく、快適に使えましたね。(※個人の感想です。使用感には個人差があります)
ただ経血量は人それぞれなので、心配な方は少ない日からはじめてみるとよいかもしれませんね。

他には、「家にいる日に使う」「今までのナプキンと重ねて使う」などを試してみると、快適な生理との付き合い方が見つかるかもしれません。

使い捨てと布のいいとこどり。コットン・ラボのオーガニックコットンナプキン

コットン・ラボの親会社である丸三産業は、創業70年の歴史をもち、世界有数のコットンメーカーとして、また日本のトップメーカーとしてオーガニックコットンを取り扱うグローバル・コットン・カンパニー。戦後、モノが不足していた時代からコットン(脱脂綿)を使ったナプキンを製造販売してきました。

3~5年ほど前から、肌へのやさしさ、温活、エコなどの観点から注目されるようになった布ナプキン。しかし、布ナプキンは使い捨てナプキンと違い手間がかかり、はじめるにはハードルが高い...。

そこで開発されたのが、使い捨てナプキンと布ナプキンのいいとこどりをしたオーガニックコットンナプキンです。

生理中も快適に過ごすために

女性にとって生理期間は、自分の身体と向き合うとても大切な時間。毎月のことだから、できるだけ心地よく過ごしたいですよね。

オーガニックコットンは肌にやさしいだけでなく、環境にも優しい素材。通気性がよくムレにくいので、肌のかぶれも軽減してくれます。

生理期間を快適に過ごすための一つの選択肢として、ライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。

河井 恵美先生

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等、様々な診療科を経験し、助産師歴は25年。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在は、シンガポールの産婦人科クリニックに勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポート。世界にいる親御さんを応援するため、インターネット上でエミリオット助産院も開設している。